東京湾に浮かぶ島々

夢の島を、実際のところ島と呼べるかは怪しいですが、しかし東京湾内には誰が見ても疑うことのできない島が幾つも存在します。ここではそれらの中から観光として楽しめる島について紹介します。

猿島

東京湾内にある最大の自然島がこの猿島です。最大とはいえ1周は約1.6㎞と小さく、島の大半は猿島公園という公園になっている無人島です。島は元々砲台が置かれていた要塞で、立ち入り禁止となっていました。しかし1995年に神奈川県横須賀市が国から管理を受託。観光ができるように整備を始め、2003年に正式に国から無償譲与されたため、現在は横須賀市に所属しています。

島へのアクセスは横須賀市の三笠公園内、三笠桟橋から約10分と近く、しかも1時間に1本、1日都合9本の船が出ています。2015年には国史跡に指定を受け、同年から猿島公園への入園料も徴収することになりました。入園料は中学生を除く15歳以上が200円。小、中学生が100円となっています。

バーベキューを楽しんだり、ビーチで海水浴を楽しむこともできますが、この島の最大の魅力は国史跡に指定された公園内の軍事要塞跡です。長い間放置されていたため植物に侵食され、人工物とジャングルが合いまった景観は幻想的で、あの宮崎駿監督の人気アニメ作品「天空の城ラピュタ」のような世界、と一時期話題になりました。高台からは房総半島も見ることができ、小さい島ながら見どころ満載で飽きさせません。

第二海堡

名前からも推測できますが、第二海堡は軍事目的で設営された人工島です。完成したのは1914年と古く、その建設技術は当時の土木工事の水準を遥かに超えていると言われています。第二、となっているように、他にも第一海堡もあり、実は第三海堡もあったのですが、関東大震災で崩れてしまい、その後残った暗礁で船舶事故が多発したため現在は取り除かれています。第一海堡は現在財務省の所管で、海上保安庁の灯台が設置され、一般人の無断での立ち入りは禁じられています。しかし第二海堡の方は、テレビで取り上げられたことから話題になり、今年2019年から民間観光業者によって上陸ツアーを行うことが正式に許可されました。そして現在旬の観光スポットとなっているのです。

第二海堡は現在千葉県富津市に所属しています。2006年から崩壊した護岸の整備工事が行われ、観光可能な環境が整えられました。島に渡るにはツアーへの申し込みが必要で、アクセスは神奈川県横須賀市側からと、千葉県富津市側からの2種類が選択でき、どちらも2時間強の時間が到着までかかります。島には現在も使用されている灯台と、そしてかつての要塞跡が残されています。